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欠場のケータハムF1に“計画倒産”の疑惑

2014.10.29

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 今週末に行われるアメリカGPと次のブラジルGPを欠場することになったケータハムF1チーム。新オーナーである投資家集団“エンゲーベスト”側が、旧オーナーであるトニー・フェルナンデスとの間で交わされた契約を履行しなかったため、フェルナンデスの求めに応じてチームが管財人の管理下に置かれたというのが欠場の最終的な原因だが、そこに至るまでの経緯が、少しずつ明らかになってきた。

 今回の事案は、フェルナンデスがケータハムF1チームを売却したところに端を発する。フェルナンデスからケータハムF1チームを買収したエンゲーベストは、買収時の契約条項にあった“すべての債務の支払い”と“買収代金の支払い”を、行っていなかったという。これが、フェルナンデス側が“契約不履行”と指摘した部分だ。フェルナンデスもツイッター上でエンゲーベスト側が当初約束した支払いを履行していないと明言。もしこれが事実ならば、エンゲーベスト側はシートをグランプリごとに切り売りするなどして、支出を最小限に抑えながら幾ばくかの収入を得て、最終的には計画的に倒産させることを視野に入れていたと考えられる。


 事実、日本GP前に裁判所が発行した債務不履行のリストを見ると、オーナー交替後に発生した債務がほとんどであることが分かる。最近では、“未払い”を理由にピレリタイヤが走行直前までデリバリーされなかったり、シンガポールGPではチームのホスピタリティブースの使用が許可されなかったり、ブレーキディスクの供給を停止されたりした事態もあった。特に小林可夢偉はロシアGPで不可解なリタイアを強いられたり、日本GP以降は修復用のパーツも限られていたりと、非常に苦しい環境下での戦いを続けていた。その原因も、おそらくここにあるのだろう。しかも、その苦しい環境に耐えていたドライバーに対しても、当初の契約を無視し、追加の持ち込み資金を要求していたとされる。

 コリン・コレスやマンフレッディ・ラバットらエンゲーベスト側の人間は、ドライバーはもちろん、チームスタッフに対しても明確な説明をしていないという。残された関係者は、管財人による説明やコメントなどから、状況を見極めるしかなかった。先週半ばからリーフィールドのファクトリーは閉鎖されており、スタッフと言えども立ち入ることはできない。そんな中、通常であれば先陣を切って現地入りするスタッフが渡航するタイムリミットを迎えてしまったため、アメリカGPとブラジルGPの欠場が決まったというわけだ。


 ケータハムF1チームの今後については不透明だが、管財人の管理の下、新たな売却先との交渉が行われているという。新たな売却先が見つかればアブダビGPにて復帰すると見られているが、事態は複雑化しており、見通しは明るくはない。チームのメールアドレスやホームページも、既に使用できない状況になっている。ただ、いくつか買収に興味を持っている団体があるとの情報もあり、今はこの交渉の推移を見守るしかない。

 いずれにしても今回の事件で、サプライヤーを含む多くの債権者、チームスタッフ、そして小林可夢偉とマーカス・エリクソンのドライバーたちなど、多くの被害者を生んでしまったということになりそうだ。ドライバーや一般のスタッフは皆、少ない予算の中でも最大限の努力をしようと、今季もここまで戦ってきたという。その努力が水の泡に化すという結果になってしまったことは、実に残念でならない。

(F1速報)


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