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今宮純によるアメリカGPドライバー採点&短評

2015.10.28

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 今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。F1第16戦アメリカGPの週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。レース結果だけにとらわれず、3日間コース上のプレーを重視して採点する。(最高点は星5つ☆☆☆☆☆)

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☆ アレクサンダー・ロッシ
 シンガポール14位、鈴鹿18位、デビュー3戦目の母国アメリカGPでザウバーとバトルしながら12位。やれる限りのことをやった。ここまで3戦ともウィル・スティーブンスに先行、ロベルト・メリを含めてマノー3人の競合は、なかなか見応えがある。来季シート相場が上昇中の最下位チームを侮ってはいけない。このままだと2016年のガレージ位置は名門マクラーレンのすぐ隣になる。

☆ パストール・マルドナド
 母国が近いアメリカでは2012年に9位、昨年9位、今年も8位と高い入賞率。終盤にきてチーム財政難が続くなかで8位・7位・8位と3戦連続入賞中、来季ハース移籍発表後のロマン・グロージャンより結果を出している。接近戦で熱くなる様子も消え、レースのスタイルがちょっとだけ変わった(いつまで続くか、まだわからないが)。

☆☆ ダニール・クビアト
 ロシアから来た“刺客”がテキサスでメルセデス勢を相手に大暴れ、そう観客には映ったことだろう。濡れた路面での激走はハラショー!(ロシア語で「素晴らしい!」)。だが乾くにつれてパワーユニットの差がハンデとなり、ブレーキ冷却に苦しみコーナーでプッシュするしかなく最後はクラッシュ。ひたすら攻めたレースをチームも責めないだろう。雨の土曜にダニエル・リカルドと「ダンシング・イン・ザ・レイン」──振りつけ師は誰?


☆☆ ニコ・ロズベルグ
 酷な言い方になるが、3日間の集中力の配分を誤っていると思う。初日FP1からルイス・ハミルトンを出し抜いてやるという意識が強すぎて、それが焦りになり、じょじょにペースを上げてくるチームメイトに見抜かれている。勝負はポールポジションを獲ることではなく56周、308.405Kmを終えたときに決まる。どっしり構え、スタート直後の1コーナーで相手が刺しにきたら引き、2番手に下がり追尾する戦法もある。エンジニア的なレース戦略ゲームに惑わされる、いまのロズベルグは「レーサー魂」でハミルトンに負けている。それが、とても残念だ。

☆☆☆ セルジオ・ペレス
 今回も褒めたい。粘り強い反面、自分でレースをぶち壊す悪い癖がすっかり消えた。最終スティントをミディアムタイヤで最長29周カバー、5番手スタート5位入賞の堅実さ。後半ベルギーGPからの6戦を抽出すると49点、これはランキング4位(!)に相当する。次は母国メキシコGP、あまり力まずに、このままいけばいいのだが……。

☆☆☆ フェルナンド・アロンソ
 あいまいな濡れ場、チェンジングコンディションに強いアロンソとジェンソン・バトン。今年初めて、ふたりはレースらしいレースができた。アロンソはマッサにひっかけられ、ブービー・ポジションに落ちてから5位まで挽回、そこで燃料噴射系のトラブルが起きて一時失速。しかし、あきらめず55周目に自己ベストタイムを。旧スペックのバトン6位、新スペックのアロンソ11位、パワーユニット性能差を精査すれば微小。2戦目にトラブルが起きるなど、信頼性にも不安が残る。標高2240mのメキシコGPではターボ系が特に心配、頑張ってください!

☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
 レッドブル全盛期に近づきつつある。マウリツィオ・アリバベーネ代表やテクニカルディレクターのジェームス・アリソンとモチベーションが完全に一致。ペナルティ覚悟で新パワーユニットを入れた勇気ある決断、それを克服しようとしたベッテル。いまフェラーリの高まる結束力を実感する。


☆☆☆☆ カルロス・サインツJr.
 予選クラッシュ後に無線で謝罪。いまどきの若いドライバーはとても礼儀正しい。最後尾20番手グリッドから6位へ(5秒タイム加算ペナルティで7位降格)、自分のミスを自分で償った。ウエットに強いトロロッソ、ジェームス・キーの仕上げたマシンも完璧で、いよいよロータスに7点差、ランク6位が射程距離に入った。

☆☆☆☆ ダニエル・リカルド
 7周のトップラン、再三見せたオーバーテイク攻防シーン。レッドブル200戦目に見せ場を演じたリカルド。一見ドライでもコース上にまだ湿り気が残り、路面グリップが微妙なコンディションだった。それを把握しながらラインを変えて狙っていったリカルドは動物的、まさに彼の好きな「ミツアナグマ」みたいな攻撃──。

☆☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
 歴代チャンピオンは32人、その半数の16人が1回で終わっている(キミ・ライコネンとバトンには、まだチャンスがあるが)。これまでに3回以上制覇は、わずか9人。ハミルトンは10人目の「グレート・ドライバー」に。勝負師は1コーナーで仕掛け、セーフティカー出動の展開を読み、ペースを自在に変え、終盤にロズベルグの自滅ミスを誘った。あの48周目が自己ベストラップ、急接近して背後からプレシャーをかけたのだ。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
 16戦目の新人に「ファイブ・スター」を捧げる。常に限界スピードでコーナーを攻め、周囲にいるマシンの動きを感知、ラインを縦横無尽に変えていた。フルドライだとレコードラインが決まって、そうはできない。濡れ乾き路面コンディションが彼の才能を引き出した。110分レースを、まったくノーミスで戦ったトロロッソでの4位は、勝利にも値する。

(オートスポーツweb)


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