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小松礼雄コラム:ハース初出社。3カ国の制作体制

2016.02.08

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 新生ハースF1チームに移籍し、チーフエンジニアとしてチームのレース部門を統括する小松礼雄氏。1月から働きはじめた新天地での様子を、2年目となるこのコラムでお伝えします。
 
 まずは2016年の初回となるこのコラム、ロータスとのお別れ、そして初出社の様子などをお届けいたします。

 F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラム、2016年の第1回の一部をお楽しみ下さい。

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小松礼雄コラム 2016年 第1回
ハースでの仕事初め
英、伊、米の3ファクトリーでの制作体制


 みなさま、あけましておめでとうございます。今月の18日からハースにて働くことになりましたが、その前にまずは昨年末、F1速報のイベントに出させて頂いたことを振り返りたいと思います。直接ファンのみなさんと話せる機会があって、やはりフィードバックというか、みなさんの表情を見て、本当に僕も楽しむことができました。僕がファンとして見ていた時のことを考えると、実際にF1で仕事をしている人から直接話を聞けて親近感が湧いたことを今でも覚えています。今回、来られた方がF1を近くに感じてもらえると僕としても嬉しいので、そういう面でも、こういうイベントができて良かったなと本当に思いました。次回もタイミングが合えば、参加させて頂ければと思っています。

 F1速報のイベントのあと、正月は日本で家族とゆっくり過ごしました。でも正月明けの4日にはすぐにイギリスに向かって、引き継ぎなどでエンストーンのロータス(現ルノー)での最後の2週間を過ごしました。エンストーンのみんなとは最後、お昼休みにみんなでハブに行って、その後、ファクトリーでピットストップの練習をするのですけど、その前にチームマネージャーがスタッフみんなを集めてくれて、僕がいつ来て、10年くらいここで働いてこういう事が今までにあったみたいに、いろいろ面白いことを書き出してくれました。

 そしてみんながサインしてくれたリヤエンドプレートをプレゼントでもらって僕がお礼を言って、そのままピットストップの練習時間だったので、僕が右フロントのガンをやりました。そういったお別れ会も、やっぱりエンストーンのチームは面白いですよね。最後にみんなと一緒にピットストップやれたのは、良い思い出になりました。

 ハースには1月18日に初出社しました。なかなか移れる日が決まらなかったので、やっと移れたという感じでした。もちろん、その前日まではロータスとの契約があったので、新しいチームの仕事には一切、関われません。やらなきゃいけない事が山積みなのはわかっているので、とにかく早くファクトリーに行って仕事を始めたかった。まずは状況をなるべく早く把握して、やらなきゃいけないことを一番大きいことからどんどんやっていけばいいと思っていたので、とにかく早く、なんでもいいから自分の目で見たいと思っていました。

 初日はまずはスタッフみんなに挨拶をして回りますが、事前にチームの上司が僕のプロフィールや経歴などをチームの人達に送ってあるので、僕のことはみんな知っています。逆に僕が一緒にこれから働くスタッフに、今何をやっているのか、ここに来るまで何をやっていたのか、などなどを聞いて、チームの状況把握に努めました。今は僕が自分の仕事をするために担当部署はどうなっているのかとか、この人は何が出来るのかとか、何がやばそうな問題かとか、そういうのをどんどん自分から発見している最中です。

 新しいチームなので、スタッフは基本的にいろいろなチーム、F1の他のチームやGP2から来ていて経験も実力も様々です。今回、僕はハースでチーフエンジニアとして、スタッフをまとめる立場になるので、その様々なバックグラウンドの人達みんなにどうやって実力を出してもらえる環境を作ってあげられるかが大事だと思います。

 今の雰囲気は結構いいと思うので、そこは安心しました。パーソナリティも良いし、若くて経験がない人もいるけど、みんなポジティブでやる気がある。チームとしてはすごくポジティブな印象を受けています。


 今、チームとして一番の仕事は1号車の組み立てです。クルマはイタリアのダラーラで作っているのですが、もちろん、まだ埋まっていないポジションもあるし、組織として全く足りない部分も沢山あるので、これから大変な部分もありますけど、チームにいるスタッフの感触はいいです。少なくともポテンシャルはあると思います。

 僕がハースに入る以前から、もちろん、チームは稼働していました。今まではみんなが、目の前に山積みになっている仕事を片っ端からやっているという感じでした。ただ、クルマの組み立てが始まり、これからは恐ろしい勢いで仕事が増えていきます。ですから、少ない人数でやるだけに、さらに無駄を減らして、効率を上げなければいけません。そこのプライオリティづけが、まずは僕がやらなきゃいけないことだと思っています。

 ハースのチーム自体はアメリカに籍を置いていますが、レースチームスタッフが常駐しているのはイギリス、シャシーの設計はイタリアのダラーラに駐在しているスタッフ、パワーユニットは同じくイタリアのフェラーリが受け持っています。アメリカにもファクトリーがありますけど、そこではCFDやパーツの製造をある程度しています。

 要はイギリス、イタリア、アメリカと3カ国で連携プレーをすることになるで、これ自体が大きなチャレンジのひとつです。今もクルマの組み立てでイタリアに来ていますが、基本的にイギリスとイタリアを行ったり来たりで、大忙しです。

こちらはF1速報web会員限定のコラムとなります。続きはF1速報有料サイト
でご覧ください。
「ハースの3ファクトリーでのワークフロー」
「小松チーフエンジニアが目指す、『理想のチーム』」
「昨年までのロータスとハースを比較して」

(小松礼雄)


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