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インサイダーに聞く「新車の手ごたえ」メルセデス編

2016.03.07

 2016年は短期集中となった開幕前の合同テスト。忙しい時間の合間を縫って、数チームの関係者に2016年ニューマシンの手ごたえを聞いた。まずは王者メルセデス、チームマネージャーのロン・メドウが語る。

──テストは順調に見えました。

「そうだね。最終日にギヤボックスに問題が出て赤旗を出した以外は、ほぼトラブルフリーだった。もちろんテストは時間があれば、あっただけ走りたいから、これで満足ということはないがね」

──今回のテストでメルセデスが最も重視していたことは?

「信頼性!! だから、とにかく走って走って走らせた。クルマは問題なかったけど、ドライバーに負担がかかりすぎて、1回目のテストの3日目からはプログラムを変えて、ひとり1日ではなく、午前と午後でドライバーを交代したほどだった」

──昨年までも信頼性はありました。なぜ、そんなに心配しているのですか。

「今年は昨年より2レース増えて年間21戦となるため、パワーユニットの年間使用基数も昨年より1基増えて5基となる。そうなると1基あたりのマイレージは4.2グランプリだ。昨年が4.75グランプリだったから、いくぶん楽になる。しかし、それは年間21戦が行われた場合だ。まだアメリカGPの開催は条件つきとなっている。もしアメリカGPがなくなれば年間4基となり、1基あたり稼がなければならないマイレージは5グランプリと昨年より増えるんだよ。1グランプリで走る距離は、だいたい800km。我々はパワーユニット1基で5グランプリぶん、約4000km走っているんだ」

──だから1回目のテストで3100km走ったパワーユニットを、2回目のテストでも引き続き使い、171周(796km)を走ったところで交換したんですか。

「ご想像におまかせするよ」


──年間4基になるか5基になるかは、いつ決まるんでしょう?

「開幕戦までにアメリカGPがキャンセルされなければ、年間5基。開幕前にキャンセルされれば、年間4基だ。したがって現時点で何も発表がないということは、おそらく年間5基で決まりそうだね。そうなったら5基目のパワーユニットはジョーカーとして、もしどこかでトラブルが起きたときにペナルティなしで使用するために温存すればいい」

──新車W07は、テスト期間中に新しいノーズやバージボード、リヤウイングなどが次々に投入され、アップデートされました。開幕戦では、どちらのノーズを使用するか決まりましたか。

「ノーズに限らず、すべてアップデートされたパーツを使用する予定だ」

──すでにクラッシュテストはクリアしているのですか。

「テストでもクラッシュテストを合格していないパーツは使用できないから当然クリアしている。あとはメルボルンの車検で剛性テストをパスするだけだ。それも、すでに同じテストをファクトリーで済ませているから心配はしていない」

──ずばり、今季のライバルは?

「やはりフェラーリだ。もちろんウイリアムズも安定して速い。わからないのはレッドブルだね。レースシミュレーションでリカルドは速かったが、翌日のクビアトはそうでもなかった。どんなメニューでテストしていたのか気になるね」

(尾張正博/Text : Masahiro Owari)


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