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2016年レギュレーション変更点のツボを、おさらい

2016.03.13

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 2016年のF1が、まもなく開幕となる。観戦するにあたり、いま一度「押さえておくべきポイント」として、今季レギュレーションの2大変革を挙げておきたい。ひとつはタイヤの運用ルールについて、ふたつめが開幕直前に急きょ決まった予選の新フォーマットとなる。今年もスポーティングとテクニカルの両規則に細部の修正は数あれど、直接レース内容や結果に深く関係することが予想され、観戦時の知識として頭に入れておきたいのは以下の2点に集約される。

1:タイヤ──開幕戦チーム内で選択が分かれているのは?

 ドライタイヤについて、グランプリ週末を通じて使用できるのは、1台につき13セットまで。昨年までと変わりない数字だが、内訳は大きく異なるものとなる。

 昨季までは1グランプリにつき2種類のコンパウンドをピレリが選択して持ち込み、レースでは(ウエットの場合を除いて)両方の使用が義務づけられていた。これが今年からは「3種類」持ち込みに拡大。13セット中10セットまでがチームとドライバーによる選択制となった。

 なおピレリが供給するドライタイヤのスペックはコンパウンドの硬い側からハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフトの4種に加え、新たに最も軟らかいウルトラソフトが追加されて計5種類となる。追加のウルトラソフトは、路面グリップの低い市街地コース専用タイヤとされている。

 開幕からの4戦について、すでにピレリはドライタイヤの3スペックを発表済み。いずれもミディアム、ソフト、スーパーソフトの組み合わせとなる。このなかでピレリ側の指定となるのが、予選Q3向けとして1セット、レース用には2セット。Q3に進出できなかったドライバーは、そのタイヤをレースに持ち越すことが可能だ。開幕戦を例に説明すれば、最も軟らかいスーパーソフトがQ3の指定タイヤとなる。レース用の2セットについては1セットのみを使えば良く、もう1セットは使用義務は生じない。

 残る10セットはチームからピレリへの事前申請によって、1台ずつが個別に選べる。つまり可能性としては、軟らかいタイヤ中心でレースを組み立てようとするドライバーやチームもあれば、逆にクルマの性格やコースとの相性を考えて硬いほうへと寄せなければならないケースも出てくる。

 つまりクルマの絶対性能として1周1秒速くとも、レースで相応の周回をカバーできるタイヤを履いたときに遅ければアドバンテージは失われてしまう。予選の勢力図とは異なる逆転劇が、レースで起こり得るわけだ。

 ピレリは開幕戦で全22台が選んだドライタイヤ13セットの内訳を公開済み。やはりタイムの出ない硬いコンパウンドは嫌われがちで、大半がミディアムの登録を1または2セットとしている。マノー勢の2台のみが、4セットと突出した数を選択している。

 また、大半のチームが各コンパウンドセット数の振り分けを2台共通とするなか、メルセデスと新規参入のハース、そしてザウバーではドライバー間で選択が分かれた。

 メルセデスはルイス・ハミルトンがミディアムの登録を1セットとする一方、ニコ・ロズベルグは2セット。そのぶんハミルトンがソフト6セットに対して、ロズベルグは5セットに留まる。この選択が王座争い本命ふたりの明暗を、どう分けるか。ちなみにフェラーリ2台の登録はミディアム2、ソフト5、スーパーソフトが6と、ロズベルグとまったく同じだ。

 観戦時に注目すべき点は、タイヤに塗られたピレリのロゴ色ということになるだろう。いま走行中のクルマは、どのスペックのタイヤを履いているのか。ハード=オレンジ、ミディアム=白、ソフト=黄、スーパーソフト=赤のロゴは昨年までと同様。新登場のウルトラソフト=紫となる。


2:予選──ほとんど気が抜けない時限ノックアウト

 予選が3回に分けて行われるのは、昨年までと同じ。ただし今年の変更によって、セッション内の番狂わせの可能性が高くなりそうだ。

 第1セッションとなるQ1は16分、その開始7分時点で、まず最下位タイムの1台が脱落する。そこから90秒刻みで最も遅いタイムから1台ずつ次々と脱落していき、以降のアタックは認められない。Q1を通過できるのは全22台中15台。7台が時間の経過とともに消える。
 つまり、いくら実力を持ったクルマやドライバーでも、これまでのようにセッション終了間際に出てきて「一発逆転」を決める機会は与えられない。逆のケースとして、セッション序盤に押さえのタイムを出したとしても、常にチームはコース上の状況を監視しておかねばならない。もし区切りの時間で自分たちのクルマが最下位に落ちるようなら、その時点で挽回の猶予なしに予選が終わるのだ。

 同じ状況は、Q2以降も続く。Q2は15分間で、まず6分時点で最下位の1台が除外。そこから、また90秒ごとに1台ずつが脱落していく。Q3への進出は昨年の10台より減って、8台まで絞り込まれる。

 Q3は14分間、まず開始5分で最初の1台が脱落となる。そこから90秒ごとに1台ずつが減り、セッション残り1分30秒の時点でタイムアタックの権利が残されるのは2台のみ。まさにポールポジションをめぐる一騎討ちとなる。

 昨年までと比較すると、かなりドラマ性を高めた進行だ。漫然と見ていられるのはQ1、Q2、Q3どのセッションも序盤の数分間のみで、あとは「ノックアウト!!」の実況を90秒ごとに聞くことになる。

 この新フォーマットの予選について、当初は関連システムの準備が間に合わず第5戦以降から実施と報じられていたが、開幕戦からスタートすると正式なアナウンスが行われている。もしかするとシーズン当初はシステムの不備も危惧され、混乱の火種となるかもしれない。

 その他のレギュレーション変更では、今季もシーズン中のパワーユニット開発が認められた。2016年は各マニュファクチャラーが「32トークン」を使用できる。

 なお今季は全21戦が予定されているため、ドライバーひとりがペナルティなしに使用できるパワーユニットは5基。どこかのグランプリがキャンセルとならなければ、各コンポーネント(ICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エナジーストア)6基目からの投入がグリッドペナルティ対象となる。

 パワーユニット関連では、ホモロゲーションを取り直すことで型落ちの使用が正式に承認された(昨年マノー・マルシャのフェラーリ型落ちは特例)。トロロッソが今季フェラーリ昨年型を搭載するのは、この新規定を受けて実現したかたちとなる。

 またターボのウエイストゲートからの排気に、独立した径路の設置を義務づけ。昨年はエンジンのエキゾースト内に出されていたが、今年は別に1本ないし2本が後方に向かって抜かれることになる。これによってエキゾースト音が10数パーセント大きくなると言われているが、果たして。

(安井 信/Text : Shin Yasui)


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