最新ニュース

外見はジェントル中身はカゲキ。M6 GT3の乗り味は

2016.02.23

photo

©Ryuji Hirano

フォトギャラリー


photo

©Ryuji Hirano

フォトギャラリー


photo

©Ryuji Hirano

フォトギャラリー


photo

©Ryuji Hirano

フォトギャラリー


photo

©Ryuji Hirano

フォトギャラリー


他の写真も表示 全5枚最初の1枚

 2月22日、BMW Sports Trophy Team Studieが2016年スーパーGT300クラスに導入するニューマシン、BMW M6 GT3のシェイクダウンが富士スピードウェイで行われた。昨年ニュルブルクリンク24時間の会場で関係者向けに初めて公開されて以降、実車を目にする機会はあまりなく、レース経験も北米ユナイテッドスポーツカー程度。その内面、そしてフィーリングはどんなものなのだろうか。

 2016年は、このBMW M6 GT3をはじめメルセデスベンツAMG GT3やアウディR8 LMS、ポルシェ911 GT3R等、多くの新型GT3カーがスーパーGTに登場する。すでに実戦経験もある他のマシンに比べ、BMW M6 GT3はかなり情報が少なかった。アジア第1号機となる、このBMW Sports Trophy Team Studieの車両番号1506を、富士のピットで細かく見せてもらった。

 まず、外観の第一印象は「デカい」だ。「なぜか」施されていたBMWワークスカラーリングのホワイトのせいか、非常にボディは大柄に見える。カモフラージュ模様だったニュルで見た時の印象とはやや異なる。ちなみにこの日、富士ではスーパー耐久用のニッサンGT-RニスモGT3も走行していたが、大きさの印象としては同じかそれ以上というところか。同じく大きなボディをもつベントレー・コンチネンタルGT3にも近いかもしれない。


■美しい見た目と、過激に改良されたエンジンルーム
 大柄な印象を受けるボディだが、全体的な印象としては美しい6シリーズクーペからそこまで派手に変更されているようには見えない。フェンダーの張り出しも市販車のボディを活かした形で、そこまでレーシングカー然とはしていない。カナードも2枚が装着されてはいるが、GT-Rに比べるとかなり小ぶり。目立つのはリヤウイング、そしてボンネットの巨大なアウトレットというところだ。

 ただ、ボンネット(と言っても、フェンダー付近まで覆う形状のもの。市販のボンネットのラインが描かれているがダミー)を開けると、GT3カーとしては大幅な改良を受けたエンジンルームが姿をみせる。GT-Rやベントレーは市販車のフレームがフロントに見え隠れしているが、BMW M6 GT3に市販車のフレームの面影はまったく見られない。2000年頃のGT500マシンのようですらある。

 585馬力を発生する4.4リッターMツインパワー・ターボV8エンジンは、驚くほどコンパクトで、低く、後退した位置に搭載されている。おもしろいのはエキゾーストで、エンジンから出てバルクヘッド周辺を上側に取り回され、サイドから出されている。

 ボディ内装を見ると市販車然とした印象があるが、カラーリングで隠されている外板はほとんどがカーボン製。剛性が高そうなシート、そしてステアリングはまるでF1マシンのようにコンパクトで、スイッチ類も機能的に配されている。

 そんなM6 GT3だが、22日のシェイクダウンでは、ドイツのBMWモータースポーツからシェイクダウンのメニューが詳細に送られており、チームはそれに沿うかたちで走行をこなしていった。走行1本目では、当初回転数がかなり低く設定されており、スポーツ走行に参加しているほかの市販車にストレートでゴボウ抜きされ、チームを率いる鈴木康昭代表も思わず苦笑いを浮かべていた。


■“メンタルもアゲる”レーシングカー
 とは言え、少しずつ回転数を上げていくとペースも上がり、大柄なボディがクイックにコーナーを立ち上がっていくさまは、まさにド迫力だった。チームとしては“替えられる部分”での改善点は多く出てきたというが、シェイクダウンとしてはほぼパーフェクトだったと言えるだろう。走行後、ステアリングを握った荒聖治に、M6 GT3の感想を聞いてみた。

「乗った感触としては、こんな大柄な見た目と違って、すごくソリッドな印象です」と荒。

「ツーリングカーのように軟らかく大きく動くのではなく、すごくシャープな印象ですね。レーシングカーに乗っているな、という感覚。届いたばかりで各部の作動チェックをしながら、アタリをつけたりといったナラシの作業がメインでしたけどね」

「途中、1セッションめの最後の方からは回転をセーブしながらペースを上げましたが、スポーツ走行でいろんなクルマが走っている中では、きちんと走れたのではないかと思います」

「新車に乗るのはいつでも気分がいいですね。それに、僕が歴代乗ったレーシングカーの中でもトップクラスのカッコ良さ! これはメンタルの部分でも大事。いちクルマ好きのアツいハートを出してくれるクルマだと思います(笑)。これで速さがともなって、結果を出せたらいいと思いますよね」

 チームはM6 GT3の使用は明らかにしているが、チーム体制については正式な発表会を待たなければならない。荒の起用はほぼ確定的だが、荒の気持ちを大いに高ぶらせるルックスと、シャープなM6 GT3がチームに待望の初勝利をもたらすのを期待せずにはいられない。

(Ryuji Hirano / オートスポーツweb)


SUPER GTフォト

SUPER GT一覧を見る

©LEXUS TEAM ZENT CERUMO

©LEXUS TEAM ZENT CERUMO

©LEXUS TEAM ZENT CERUMO

©Takashi Ogasawara

©Takashi Ogasawara

©Ryuji Hirano


©Ryuji Hirano

©LEXUS TEAM SARD

©LEXUS TEAM SARD

©LEXUS TEAM SARD

©PACIFIC RACING TEAM

©SARD


SUPER GTニュース

 
 

フォトランキング

ニュース総合ランキング一覧

WRCツール・ド・コルスに幕。2010年のWRCフランス戦はアルザス地方で開催(1)

SGT公式テスト:MOTUL GT-Rが2日目午前の首位に(2)

ホンダ「来季も“サイズゼロ”のコンセプトで行く」(1)

鈴鹿モータースポーツファン感謝デー2015

USCCオースティン:01号車が優勝。OAKリジェは2位(2)





ページの先頭へ