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コッツォリーノ「また日本で走ることができたら」

2016.03.07

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 3月5日、富士スピードウェイ。この日シェイクダウンされたスーパーGT300クラスに参戦するディレクション・レーシングのランボルギーニ・ウラカンGT3は、ひさびさに日本でレーシングスーツ姿をみせた男がコクピットに乗り込み、初めてのコースインを担当した。その男の名は、ケイ・コッツォリーノだ。

「こんにちは! おひさしぶりです」。

 爽やかな笑顔でコッツォリーノはこちらを見るなり声をかけてくれた。トヨタの育成ドライバーとしてフォーミュラトヨタ、全日本F3とステップアップ。2010年には、国内最高峰であるフォーミュラ・ニッポンに参戦。特別戦のJAF Grand Prixではアグレッシブな戦略でポールポジションも獲得したドライバーだ。気さくなキャラクターで、その頃毎戦のように貴重なコメントをくれていた。

■レースから遠ざかり、そしてふたたびサーキットへ
 そんなコッツォリーノだが、2011年に向けてFニッポンのシートを得られず、2012年に乃木坂46カラーのBMWを駆りWTCCにスポット参戦して以降、サーキットから遠ざかりはじめた。持ち込みのシートのオファーはあるが、プロとしてなかなか声がかからない。

 一方で彼はイタリア人のカルミネ・コッツォリーノさんを父にもつが、カルミネさんが経営するレストランチェーンの表参道のお店を任され、“ケイ・コッツォリーノ店長”としての活動が板についてきていた。しばらく、コメンテーター等の仕事でサーキットには来るが、ドライバーとしての活動はめっきりなくなっていった。

 しかし2015年、コッツォリーノはレーシングカーのコクピットに舞い戻った。元F1ドライバーのビンチェンツォ・ソスピリの誘いを受け、ランボルギーニが14年からスタートさせた育成プログラムのメンバーとなったのだ。

「ランボルギーニもこれからモータースポーツに力を入れていくというので、その波に乗ろうと。これが最後の波かと思いました(笑)」とコッツォリーノは言う。

「イタリアに行ってオーディションを受けて。レース活動はいったん休憩していましたけど、モータースポーツを長くやりたいと思ったら、やはりメーカーのドライバーになりたかったんです」

 その後コッツォリーノは、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパにソスピリ率いるVSRから参戦。その一方で、15年に実戦デビューしたウラカンGT3の開発ドライバーを任された。ワークス格のグレッサー・レーシングで、3回ほどウラカンGT3をテスト。「自信になりましたし、今年に向けていいトレーニングになりました」という。


■「もし日本で走ることができたらすごく嬉しい!」
 5日、富士スピードウェイ。カーボンブラックのウラカンが用意されたピットに着くなり、コッツォリーノは手慣れた様子でコクピットの計器類をチェックしていく。この日はディレクション・レーシングのエースである横溝直輝もステアリングを握ったが、まずはウラカンに慣れているコッツォリーノがステアリングを握りコースイン。チェックを行いながら周回を重ねた。

「まず、しっかりエンジンもかかって、シェイクダウンさせることができたのは良かったです」とコッツォリーノ。

「まだクルマもイタリアから運ばれてきたままですし、タイムはまだ出せるパッケージではないんです。でも、まる1日トラブルなしで走り切れたのは良かった」

 まだチームは正式にスーパーGT参戦ドライバーを決定したわけではないが、ランボルギーニと密接な関係を構築しているディレクション・レーシングにとって、育成ドライバーのコッツォリーノは有力な候補であるはずだ。まして彼は語学も堪能。日本語、イタリア語はもちろん英語も自由に使いこなす。チームには欠かせない存在になるだろう。

 もしスーパーGTを戦うことが決まったら、コッツォリーノにとってはひさびさの日本でのレース。コッツォリーノ自身も「日本でのレースは2010年が最後でしたからね。5年ぶり。もし走ることができたらすごく嬉しいです!」と楽しみにしているようだ。

「僕は日本国籍も持っていますし、日本人として海外メーカーのファクトリードライバーになれたというドライバーは今までの歴史の中でもなかなかいないと思うんです。ぜひファンの皆さんに応援していただきたいです」

「それにこの顔で、ヨーロッパよりも日本のサーキットの方が知ってますから(笑)。なかなかフクザツですけどね!」

 熱きイタリアの血と、日本人らしい繊細さ、ていねいさをあわせ持つコッツォリーノ。ふたたび日本のサーキットで、その走りを見たいドライバーのひとりだ。まずはチームの体制発表を待ちたいところ。ちなみに、現在コッツォリーノはレストランビジネスには関わっていないというが、彼には“とっておきのプラン”があるようだ。

「祝勝会でみんなで行きたいです。その時は僕がちゃんと料理を作って、サービスしたいですね!」

(Ryuji Hirano / オートスポーツweb)


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