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想像以上! レース向きなアルトワークスを識者が解説

2016.01.13

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 1980年代後半から1990年代前半は日本から様々な名車が生まれた。欧米に追いつけ追い越せで磨いてきた技術が華ひらきつつあり、バブル経済の波にも乗ったかっこうだ。

 ちょうどその頃、20代前半で自動車雑誌の編集部に潜り込んだ自分にとって、あの時代は今でも眩しく感じる。財布は軽いが、どうしてもスポーツカーが欲しいと願い続けて選んだのは、結局ユーノス・ロードスターだったが、「こういうのも萌えるんだよな」と思っていたのがアルトワークスだ。

 1987年に2代目アルトの追加モデルとしてデビューし、翌年にはベースが3代目となったのに合わせてモデルチェンジ。そのモデルに編集部の同僚が乗っていたので、何度かワインディングで遊んだ記憶がある。当時のハイパワー車はESC(横滑り防止装置)など装着しておらず、タイヤもシャシーも今よりずっとプアだったので扱いづらかった。それに対して64PS自主規制のきっかけとなったエンジンと600kg程度の軽いボディをもつアルトワークスは比較的容易に戦闘力を引き出すことが可能。格上の本格スポーツカーを食うことも難しくないことに興奮したものだった。たしか、リアがドラムブレーキだったので冷えているとカコーンッとロックして怖い思いもしたけれど。

 そんなアルトワークスが15年ぶりに復活(価格は150.9万円〜)。スズキとしては最初からその気があったわけではないというが、8代目アルトが登場したときから、こうなるんじゃないかという期待を大いに持っていた。というのも、アルト自体がびっくりするほどの意欲作であり、大幅な軽量化を達成していたからだ。ボディに用いるスティールは、軽くて強い高品質な部材がリーズナブルになってきていて軽自動車でも使いやすい。

 今や高張力鋼板や超高張力鋼板はボディ全体の約60%を占めるのだ。加工技術も高まり、従来は分割されていた骨格部を連続した滑らかな形とすることで剛性向上や衝突安全性確保を効率的に行えている。結果として従来比で約60kgの軽量化。コストに厳しい軽自動車で、従来とボディサイズをほとんど変えずに1割近くものダイエットに成功したのは驚くほかない出来事なのだ。


 現代に蘇ったアルトワークスの車両重量は5MTで670kg、5AGSで690kg。2代目および3代目アルト・ベースが650kg、4代目アルト・ベースが690kgで、ボディ剛性には雲泥の差があるのだから技術の進歩は凄い。実際にアルトやアルト・ターボRSで乗ってみれば、ボディは想像以上にしっかりしていて、その点では定評のある欧州製ホットハッチなどと比較しても遜色ないほど。軽いから各部の負担が少なく、相対的に剛性感が高まるという効果もあるのだろう。

 肝心のアルトワークスにはほんのまだ触った程度なので断言は避けるが、ターボRSとタイヤは同じでショックアブソーバーも銘柄は同じ。ロールスピードが遅くなる方向にセッティングされているので、回頭性はシャープになっているはずだ。ターボRSではステアリング・フィールが今ひとつなところもあったが、サスペンションのセッティングの方向を考えると改善に期待できる。エンジンはわずかなトルクアップに過ぎないが、アクセルのツキは良くなっているだろう。

 5MTはたしかにストロークが短めでコクコクと小気味いい操作感だった。スイフトスポーツよりいいかもしれない。レカロシートは軽自動車に合わせて小振りにできているので無理なく収まっている。このテのモデルでスポーティなシートを考え無しに装着するとヒップポイントがあがりすぎて興ざめすることもあるが、アルトワークスは自然なポジションがとれた。早くちゃんとした試乗がしたいが、今のところ第一印象は想像よりもいい。

 昔と同じ車両重量ながら大幅にボディ剛性があがっているアルトワークスは、かなりの戦闘力を持っているはずだ。ホンダS660も楽しい軽スポーツだが、情緒的なモデルでもある。本webを閲覧するようなモータースポーツ・ファンならば、より軽量で戦闘力重視のアルトワークスのほうに惹かれる人も多いのでは? 昔と違って今のハイパワー車はハイテクのおかげで誰でも速く走れるので、格上を食うハードルはあがっているけれど、常識的な速度域で楽しめるという点ではアルトワークスは最高のアイテムだろう。

(石井昌通/Masaimchi Ishii)


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