最新ニュース

今季はF3.5 V8に挑戦。金丸悠が描くF1への道のり

2016.02.21

photo

©AUTOSPORTweb

フォトギャラリー


photo

©Formula V8 3.5

フォトギャラリー


他の写真も表示 全2枚最初の1枚

 今シーズンのフォーミュラ3.5 V8(旧フォーミュラ・ルノー3.5)にフル参戦することが決まっている金丸悠がオートスポーツweb編集部を訪れ、昨シーズンを振り返るとともに、今シーズン、そして目標とするF1参戦に向けての展望を語った。

 金丸は、カートの世界最高峰カテゴリーとなるCIK-FIA世界選手権KF1クラスで日本人初優勝を挙げるなどカートの分野で活躍し、2012年に4輪へステップアップ。メーカーなどからのバックアップは受けていない状況ながら、14年からはF3シャシーを用いるユーロフォーミュラ・オープン(EFオープン)にエミリオ・デ・ビロタ・モータースポーツからフル参戦しており、15年は初優勝も挙げて最終的にはランキング3位となった。

 そんな15年を振り返って金丸は「EFオープン参戦2年目ということでチャンピオンを狙っていたのですが、結果としてはランキング3位となりました。理由のひとつとしては、チームメイトがフォーミュラ初年度のひとりだけだったという点が挙げられると思います。ライバルのトップチームはトータルで5台が参戦していたりと、その情報量の差に泣かされる形になったことも何度かありました」と話す。

 15年シーズンに向けては、トップチームからの引き合いもあったという金丸だが、チームオーナーのエミリオ・デ・ビロタがFR3.5のポンズ・レーシングのマネージャーを務めていたこともあり、そのつながりも重視してチームへの残留を決めたという経緯があった。

「とは言え、2015年にチームに残留したことは後悔していません。自分で開発もしていかなくてはならない中で、状況をエンジニアにフィードバックし、それがどのようにマシンに返ってくるかを試すことができましたし、そういった点ではすごく成長することができたと感じています」


 またFR3.5では、ポンズに所属していたロベルト・メリがF1に専念することとなり、その空いたシートに収まる形で終盤3戦のスポット参戦を果たすことになった。

「ぶっつけ本番ではありましたが、ラスト3戦に出場し、2戦目となったル・マン戦では6位入賞も果たすことができました。また、最終戦ヘレスの後に2日間のテストがあったのですが、その初日にはトップタイムを出すことができ、結果的に今年に繋がる道にはなりました」

 今年は、新チームのテオ・マーティン・モータースポーツからフォーミュラ3.5 V8にフル参戦する金丸。実は、チームオーナーのテオ・マーティンとは、以前から意外なつながりがあったのだという。

「オーナーのテオ・マーティンさんは、もともとGTレースに参戦していたのですが、そのシリーズがEFオープンと併催されていて、僕たちとは毎回ピットが隣だったんです。それで仲良くさせて頂いていたのですが、その中で走りも評価してもらっていて。FR3.5に乗った際の成績なども伝わり、今年起用してもらえることになったんです」

 シリーズから撤退したDMASに代わってフォーミュラ3.5 V8に参戦することになったというテオ・マーティン・モータースポーツだが、一体どのようなチーム体制となるのだろうか。

「オーナーがDAMSの体制を買った形なのですが、エンジニアやメカニックも残した人がいる一方で、新しい人を入れたりもしているので、完全に昨年のDAMSと同じというわけではないですね。また、チームのベースもフランスからまるごとマドリードに移しています」

 昨年まではFR3.5として開催されていたフォーミュラ3.5 V8は近年、GP2と並んでF1への登竜門として知られているカテゴリー。実際に3戦を戦ってみての実感はどのようなものだったのか聞いてみると、短期間の経験ながら好感触を掴んでいる様子が窺えた。


「体力的にはきつい部分もありますが、マシン自体はかなり乗りやすいですね。グリップがF3よりかなり高いのですが、挙動はF3と似ていて、延長線上みたいな感覚です。また、ほかのドライバーより僕の方が速いと言われていたのがブレーキングと高速コーナーだったのですが、それがこのシリーズではとても重要視されているところなので、そこがハマったという部分もあると思います」

「使用されているミシュランタイヤの性能も高いです。実際、昨年のシルバーストン戦の予選タイムはGP2よりも速いくらいですし、走行中のグリップダウンもそこまでありません。レース自体は、土曜日と日曜日にそれぞれ45分間のレースが行われるのですが、日曜日はピットストップ1回の義務があります。土曜日はピットストップがないので、45分間ずっとプッシュし続けることになります。逆にGP2は、タイヤをセーブしなくてはならない部分もあるようなので、その分フォーミュラ3.5 V8の方が体力的なきつさはあると思います」

 他方、GP2には全戦F1と併催されるというアドバンテージもあるが、そちらに参戦してみたい気持ちはないのかと尋ねて返ってきた金丸のF1へのプランは、想像していたよりも具体性を帯びたものだった。

「2017年からFIAのF2選手権が発足すると言われているので、F1スーパーライセンスのポイント的に考えても、GP2よりもF2に乗りたいという気持ちですね。そのためには、今年はそれに繋がるような成績を残さなくてはいけないと思っています」

 今年は元DAMSとも言えるチームからシリーズに参戦するとはいえ、どの程度のデータが残っているのか、そしてチームメイトは誰になるのかなど、そのチーム力は未知数。「結局、速いチームのマシンは速いので、それにどれだけ近づけるか」と、現実的にシーズンを見据える金丸だが、ここまで孤軍奮闘で一歩一歩踏みしめてきたF1への道のりを、今年はどこまで進めることができるだろうか。

(オートスポーツweb)


海外フォーミュラフォト

海外フォーミュラ一覧を見る

©INDYCAR

©LAT

©LAT

©LAT

©LAT

©LAT


©LAT

©LAT

©LAT

©LAT

©LAT

©LAT


海外フォーミュラニュース

 
 

フォトランキング

ニュース総合ランキング一覧

WRCツール・ド・コルスに幕。2010年のWRCフランス戦はアルザス地方で開催(1)

SGT公式テスト:MOTUL GT-Rが2日目午前の首位に(2)

ホンダ「来季も“サイズゼロ”のコンセプトで行く」(1)

鈴鹿モータースポーツファン感謝デー2015

USCCオースティン:01号車が優勝。OAKリジェは2位(2)





ページの先頭へ