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開幕戦6位の琢磨、チームの総合力アップを実感

2016.03.15

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 インディカー参戦7年目を迎える佐藤琢磨。AJフォイト・エンタープライゼスで戦う4シーズン目の開幕戦は、予選11番手、決勝6位という結果で終わった。

 競争が激烈なインディカー・シリーズで安定して高い成績を残すためには、1台体制はかなり厳しい時代となっている。テスト日数が限定され、各サーキットでのレースウイーク走行時間も短くなっている今、3台、4台のマルチカー体制を敷いてデータを豊富に集め、それを武器に戦うことがトップチームの間では常識となっているからだ。AJフォイト・エンタープライゼスも、2015年から2カーへと体制を拡大。その際に中心に据えられるドライバーに琢磨は選ばれた。AJ好みのファイターでありながら、エンジニアリングでチームをリードできる力を備えているからだ。

 現在のチームを取り仕切る二世代目のラリー・フォイトは、継続性を重視性し、2015年と同じ琢磨+ジャック・ホークスワースのドライバーコンビネーションで2016年シーズンを戦うことに決めた。そうしたラリーのビジョンは着実に実を結びつつある。

 2016年の開幕戦セント・ピータースバーグはそういうレースになっていた。3回のプラクティスでセッティングを手分けして行ったことにより、琢磨とホークスワースは予選の第2セグメントまで揃って駒を進めることができた。ファイナルセグメントにこそ進出できなかったが、ふたり以上を第2セグメントで戦わせることができていたのは、ペンスキーとフォイトの2チームだけ。チップ・ガナッシも、アンドレッティ・オートスポートも実現できなかったことをラリーが陣頭指揮を取るチームはやってのけた。琢磨はセグメント2で果敢なセッティング変更を試み、予選11位。大きな賭けはせず、着実な攻め方を貫いたホークスワース陣営は予選10位を手に入れた。

 迎えた決勝、14号車の琢磨陣営は、ネバー・ギブアップの精神で6位フィニッシュを達成した。ホークスワースも11位でフィニッシュ。チームとして力強いシーズンのスタートを切る印象を与えた。


 ポールシッターのウィル・パワーの欠場によって10番手スタートとなった琢磨は、1周目のターン1の混乱の中で右リヤタイヤにダメージを被り、22台のフィールドで21番手まで後退させられた。しかし、110周の長いバトルで琢磨はポジションアップを重ねていき、6位でのゴールを達成。ホークスワースも様々なトラブルに見舞われながら、それらを跳ねのけてゴールに辿り着いた。

 スタートから1周しただけでピットに向わざるを得なかった琢磨は、周回遅れギリギリでコースへと戻ると、トップグループを大きく上回るハイペースで走り続けた。序盤にフルコースコーションが出なかったために戦いは厳しくなっていたが、上位陣を凌ぐ速いペースでラップを重ねたことによりチャンスは巡ってきた。レースの折り返し点手前でフルコースコーションが出されると琢磨は一気にトップとの差を縮め、56周目に切られたリスタートでのターン1で14番手から11番手に躍進してみせたのだ。

 ところが、そのすぐ後にターン4で発生した多重アクシデントが琢磨の行く手を阻んだ。スピンして道を塞いでいたグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のマシンを避け切れず、琢磨は左フロント・ウィングを破損。その破片を踏んだためかタイヤの空気漏れも発生。8番手まで上げていたポジションをピットに向うことで手放さねばならなかった。

 フロントウィングをアッセンブリー交換してコースに戻ると、琢磨の順位は12番手まで落ちていた。しかし、そこからのレースで何台かをオーバーテイクし、何台かがメカニカルトラブルで後退したことにも助けられ、琢磨の順位は再び上昇。6位でのゴールが達成された。

「予選は思うように戦えませんでしたが、エンジニアたちが頑張り、クルーたちがマシンを組み直してくれたことで、レースでの僕らは本当に素晴らしいペースを保つことができていた。ピットストップも速く、確実だったから、僕らは今日のレースで二度経験した大きなポジションダウンを跳ね返し、6位でゴールすることができたんです。もっと上位でレースを終えていても何の不思議もないマシンになっていました」と琢磨は開幕戦での戦いで今シーズンに向け、強い手応えを感じていた。

 AJフォイト・エンタープライゼスは開幕戦の後も休むことなく、本拠地テキサスへと帰る道中で第4戦が行われるアラバマ州バーミンガムのロードコースに立ち寄り、テストを行う。そして、ワークショップでマシンを入念にメンテナンスした後、アメリカ西部のアリゾナ州フェニックスで行なわれるシリーズ第2戦へと向う。

(Report by Masahiko Amano / Amano e Associati)


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